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ヤフー×ソニー不動産の個人売買開始に思う、中小不動産業者の生き残り問題

Category:インターネットとか Date:2015.11.06 Friday
ヤフー×ソニー不動産のコンビが「おうちダイレクト」なる
不動産の個人間売買をついにスタートさせました。

ヤフー・ソニー不動産、ついに個人売買開始「おうちダイレクト」
http://www.fdj.com/2015/11/919.html


売主はヤフーの管理画面から自由に物件を売ることができます。
売却価格は独自開発した「不動産価格推定エンジン」を参考に
市場価格or類推価格で売主が自由に売却価格を決めることができます。

売主が登録した物件は、ヤフー内の不動産ポータルサイト
「ヤフー不動産」に掲載されます。

案内のセッティング・契約にかかるもろもろの手続きなどの
不動産仲介業務はソニー不動産が行います。

売主は手数料無料で、買主から3%+6万をもらうビジネスモデルです。


(不動産を含むあらゆるメディアという意味で)
ヤフーという日本一の集客媒体をつかって集客をし、
大手のソニー不動産が決める、ある意味、最強の不動産営業です。

「不動産取引の透明化」を謳っていますが、
透明化というより不動産取引の不透明さを利用しての
寡占化を狙っていると思って間違いないでしょう。


不動産業を狙って、他業界からの進出が相次いでいます。
テック不動産とよばれる、ITを活用した不動産取引の隆盛は
たぶんこれから数年続くと思われますが、
ほとんどの会社が失敗or撤退を余儀なくされるでしょう。
もちろん、それに伴って、実業でも仲介一本の会社は
とても苦しくなると思われます。

居住用の不動産取引自体の総量は、やはり一定です。
これは世間のその他の流行モノとちがって、
生産すれば増えるとか、流行ればたくさん売れるとか
そういうものではないからです。

基本的には、持ち家率50%、その中での人口移動です。

セカンドハウスだ別荘だ外国人だといったところで、
それらは瑣末な誤差であって、
居住用不動産取引の総量は人口・世帯数の範疇という限られた
「パイ(=市場)」の中の話
です。

その限られた「パイ」をめぐっての取り合いが市場競争ですが、
今回のヤフー不動産の件は、いままでの通常の市場競争と違って、
外からの侵略であり、かつ、ビッグデータやらAIやら、
そもそもの集客ブランドやらという、
大砲をぶっぱなしながら黒船はやってきたという話なので
中小零細が8割とも言われる業界では混乱は必至でしょう。

とくに、これからもくる黒船たち(外からの参入者)
にとって追い風なのは「不動産業の悪イメージ」でしょう。
不動産取引に乗じてあるいは関連して
業者がたびたび捕まってニュースになりますよね、、。
じっさい強引な業者もまだまだ多くて、
ネット拡散時代では検索すればいくらでも悪評は出てきます。
世間のイメージは良いとは言い切れません。

また、昨今の「囲い込み問題」に象徴されるように
大手企業までもが率先して、情報の非対応性を利用して
稼いでいる事実面があり、そこに
「不動産の透明化」という錦の御旗はとても効果的でしょう。


なにわともあれ、ヤフー不動産。

ポータルサイトにこんなことをされては
まともにやっては中小不動産業者は太刀打ちができません。
集客という根っこのところから敵対されるわけですので、、、。

もしかしたら、他のポータルもまた同じことを
はじめてしまうかもしれませんし大変です。

最近は不動産の手数料無料も当たり前になりました。
手数料無料業者のページには必ずといってよいほど
「なぜ手数料が無料なのか」という説明があり
そこには「売主からもらうから無料なんだよ」
との説明が必ずあります。
そして、手数料はらうのは馬鹿らしいとか無駄だとか
そういうことが業者によっては強く書かれています。

そうした「不動産業界自ら」の競争上の理由からの宣伝により
不動産の手数料は無料にできる、や、不動産の手数料は高すぎる
のイメージも広く世間に流布されてしまいました。

今回のソニー不動産は「売主無料」です。
今までとは逆で「買主からは取る」が基本です。

不動産はブツを抑えたやつが強い、というのは
われわれも創業時のコンサルティングからずっと言ってきましたが
10年前ではまだまだそんな理屈は相手にされませんでした。
「委任などとってもめんどくさいだけ」とか
「売りを取るなら買いをいっぱい取るほうが楽」とか散々言われたし
スタートダッシュでうまく言ったところも結局惰性で
元の買い営業中心スタイルに戻っていきました。
まだパワービルダー戸建てが楽勝で売れてた時期でもあったからですが。

ただ、ここ数年はもう「売りを取る」が業界の主要命題になり
当社でも売り専門のページを作ったお客さんが成功した例もあり、
どの業者も「売りを取る」で活動が行われ、
ネット広告をみても「買い」より「売却募集」がひたすら目立つ
ようになりました。
そもそもセコハンビジネス(中古ビジネス)では
「買ってください」より「売ってください」が主軸

たとえばブックオフなども「お売りください」ばっかりで
買ってくださいなどと聞いたことないでしょう。

そうして、不動産業界全体の意識が「売り」に向かってき始めた今
ヤフー×ソニー不動産が仕掛けたのが「売りは無料」というモデル。

いっきに根っこから押さえにかかるかんじ。
これが成り立つのは、巨大な自社プラットフォームで客を囲い込み、
買主から必ず手数料を徴収できるから
です。

大手連合といわれるFRKがヤフー不動産から物件情報を引き上げたのも
「囲い込み問題」などで苦慮する大手が、ビジネスの源泉である
売主依存モデルでもろにバッティングするからでしょう。


日本一のポータルサイトに、無料で売主を押さえられる、
ここに立ち向かうにはどうするか。

中小零細業者が立ち向かうにはどうするか。

結局、原点回帰でしかないのですが、シンプルに、
紳士に真摯に真面目に仕事をして、
大手にはできないきめ細かさ、小回りのよさを発揮し、
しっかりと情報配信して手作りのよさを出すしかないです。



たとえば、
高級料理を同じクオリティーで安く食べられるお店があります。
有名な「俺の〜」シリーズのお店です。
一流料理人が一流の食材で作る料理が安く食べられます。
しかし、それは立ち食いで、待ちの行列もすごいです。

おいしいものを安く食いたいだけ、ならそれで結構でしょう。

しかし、それ以外を求める時・場面ではどうでしょうか。
たとえばデートするとき、接待するとき、、、などです。
立ち食いでせわしなくなど食べられないはずです。
長い行列を待ってまで食べられないはずです。

いくら料理が安く食べられようとも、
お手軽には食べたくないシーンは多々ある。
だから、いくら「俺の〜」のお店や
それに類する格安高級店が増えても
本当に風格ある高級なお店自体はつぶれないのです。

その他にも、会計ソフトがいくら発達したって、
やっぱり専門家の税理士は必要です。

アマゾンで安く買えても、やっぱりリアルで相対で買いたい人は
一定数は必ずいるものです。

そのように、やはりどんなにお手軽に不動産業を狙う業者がいても、
プロはプロとしてしっかりとプロらしく仕事をし
風格を保つことで生き残る道はあろうかと思います。



ただし、物件をホームページ載せて、あるいは不動産ポータルに載せて
ただ客が来るのを待ってとくに変わったこともせず決めていくだけ、
の特に努力も変化もしない業者さんにとっては、
淘汰が待っているだけ、ように思えます。
それこそ黒船外部参入者たちが狙う「獲物」でしょう。
(その人たちの分のパイを食うという意味で。)

また、ゴリゴリガリガリでがんばるゴリガリさんにも
もう気合だけでは通じない時代がいよいよやってきた気がします。

もう、ぜったいしっかりした仕事と
その仕事ぶりをしっかりアピールする情報発信力が
これから生き残りの肝になる
と思うんだよね。
それしかないもんやれることは。
シンプルにしっかりとプロ仕事をして、
それをわかりやすく伝えて、魅力を感じてもらって
その価値にお金を払ってもらう、と。

ぶっちゃけ、しっかり仕事して情報発信してれば
SEOとか関係なく話題で仕事回ってくるでしょう?
まぁ、そのために「うまいやり方」とか
「魅せ方」のテクニックとかサイトの作り方とか
いろいろノウハウはありますが。


どうでしょ?


なんにせよ、がんばっていくしかないです。

ダダダッと書きましたがそう思います。いまのところ。
ヤフー×ソニー不動産がどうなるか、ウォッチが必要です。
しばらく後に買いも始まるそうなので。

どうなるんでしょうね。


 
  
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