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不動産業開業を目指している方に向けて書きたいと思いました。
なぜなら、以前に開業相談を受けた方がお店を閉じてしまったことをこないだ共通の知人から聞いたからです。
ちなみに相談を受けただけで何ら関与していません。僕が関与できなかったといいますか、いつものことですが、「開業は大変ですよ」という話をベースにするので、これから成功を目指してワクワクしている人からすると嫌な存在になることしょう。
ワクワクする話に付き合いたいものですけれども、やっぱり起業しても数年もたずにつぶれていく人が多いので、どうしても厳しめの、というか聞いてて嫌な小姑みたいな話をせざるを得ません。
でもやっぱりそうなんだよね。商売するってむつかしいもん。この点はすでに起業されている方は大いにうなずいてくれることでしょう
不動産業は開業に容易ですぐ始められるが、すぐ潰れる業界でもあります。
転入の免許換えを除く、平成29年度の宅建業者の新規免許は 5,597業者、 廃業等が5,527業者です。
多くの業者が開業しそして撤退していくさまが見えて取れます。もちろん老齢による廃業などもあるので開業した人すべてが潰れるわけじゃないんですが、毎年多くの不動産業者が消えていきます。
少子高齢化、物件余り、地方の衰退、競争の過多、大手の躍進、、、業界を取り巻く現状は良くないです。
それに伴って、やはり集客率も年々大変になってきています。
現状では不動産業のエンド集客ではネットが主体。ネット集客もポータル頼みの会社が多く、またうまくいってるところも自社サイトを作っただけではなく様々に工夫を凝らしサイト運営(ネット戦略)を実施しています。
でも、ホームページつくればそれだけで客が来て儲かると思って開業する人が多すぎ
「それなりのホームページ作ったら反響あるはず。売買新築両手1本決めれば百万単位の仲介手数料でもろもろ紹介の担ボとかもあって、雇われだとたいしてもらえないけど自分が経営者になったら総取りじゃんって!(゚д゚)ウマー、数千万とか数億くらいすぐじゃん!!(゚д゚)ウマー」
って、みんなそんな空想するんだけど、実際はそうはならないんだよね。
最初のほうこそ紹介やらご祝儀景気があるかもしれませんが、その後は1本取るのもやっとが現実です。
客やエリアに手出ししないと前職場から誓約書書かされて独立する方はゼロからなのでホント大変です。
良い事例がありました。
今の時代はネット反響・ネット営業が主体ですけども、ネットに詳しくない方はホームページ作ったらそれだけで何とかなるだろうと思ってる方が多い。逆にネットに詳しい方は、マーケティング情報とかネットでしらべたりセミナー通ったりして頭でっかちになっちゃって「他の不動産屋はネットに力を入れてないから、俺がやれば大丈夫!他のやつらを出し抜ける」くらいに思っていて立派なサイト作って撃沈する方も少なくありません。ってかほとんど。
マジで。
不動産向けのホームページやシステム売ってる会社ってたくさんあるけど、そりゃ営業時はみんなうまいこと言うし成功事例山ほど持ってくるさ。でもみんな成功するわけないし、それだけでうまくいくわけなんかないだろう。
駅前の喫茶店とかでワンルーム不動産投資に騙されてるサラリーマンじゃないんだから、うまい話を鵜呑みにしちゃだめだってば。
どこの業界でも、買ってください型のアプローチ営業なんて基本いい話しかしないぜ。
「ホームページは集客コスト(労力含む)が安い」という時代はもうとっくに終わっています。
ネットで反響取れている会社は、ホームページにもきちんと費用掛けるだけじゃなくて情報配信しっかり行っているし、それ以前にリアル商売自体もしっかりしている会社が多いです。
リアル対応しっかりしていないゴリ押し営業会社は、逆にものすごい広告コストかけて集客しています。月に一つのポータルだけで数十万とか百万単位の会社もある。リスティングやら合わせたらかなりのコストかけてる。(まぁチラシ時代からごり押し業者は広告命で変わってませんが)
濡れ手に粟のホームページの利用料(管理料)だけのコストで十分な集客が得られる時代はもう終わってます。
昔はよかったです。ホームページがある程度しっかりしてて物件情報さえ更新してればそれなりに集客取れたから。ただもうそういう時代ではないです。
広告費がかけられないのであれば、それ以外でカバーするしかなく、ネットの場合それはソーシャルメディアやブログなどでの情報発信だったりします。
また、実際の営業対応を良くして、あるいは他社と差別化して、それもきっちり情報発信してまだ見ぬ新規のお客さん(サイトを見に来てくれた人)に伝えたりしなくてはなりません。
現代の営業は足も使って、指先はそれ以上に使わなくてはなりません。逆に言えば、新規エンド集客だけ狙ってるのにそれをしたくない人は起業はすべきでないのかもしれない。
とりあえず、もはや「チラシ打って客を待つだけ」の延長上である「物件情報入力してアクセス待つだけ」では集客がむつかしい時代です。競合多く、物件は余り、客は少なくなっているのだから、昔のようにはいかないでしょう。
何かひとつでもふたつでも工夫しないと、ただホームページありますではお客さん来ませんから。
そもそもね、ネット集客は結局「リアル(現実)の対応・営業」に行きつくよ。
そもそもリアル対応がしっかりしていない会社は、今の時代ネットに評判書かれる時代です。
昔は2chやら個人のブログやらに書かれる程度でしたが、これからはグーグルで検索したらそのまんま会社名の下にグーグルのレビューがついてしまいます。ユーザーが容赦なく不動産業者の対応の悪さをレビューしてきます。
ちなみに悪いレビューを書かれたからといって名誉棄損だなんだで訴えるのは現実的に難しいです。とくにGoogleのような外資は。アマゾンレビューだって容赦ない悪評ついても会社はアレ消せないでしょ。
だから、情報・評判が丸裸なもうネット時代には「強引な営業」は難しいです。
さらにいえば、物件情報だけの他社との差別化も何もない不動産業経営も厳しいです。
だから、ネット以前にリアルな営業対応を見直すことが先決です。
結局はネット集客といったって、ってかカネにならない。だから結局はリアルでの同業他社との差別化必須。そうじゃないと大手行っちゃうから。そのほうが安心。
不動産業はその先があるんだから、ネットショッピングじゃないんだから集客だけじゃなくて成約しないと意味がないわけだし、どこでも買えるものがどこでも同じ値段だったら、「誰から買うか」しかないでしょう。
「誰から買うか」「なぜその人(あなた)から買うか」の理由がないと、大手行っちゃうから。キレイでおしゃれで有名人がCMしているところいっちゃうから。
他にはない強みをもって、他社とは違う何かをもって、お客さんが「あなたから買う理由」があって、それからそれをきちんとホームページで謳い、ネットで日々情報発信していく、と。
結局はホームページなんてものはあなたの会社のリアルを写す鏡でしかないんですよ。
ホームページが単なるチラシ代わりの広告だったらば、小さな会社のサイトなんかじゃなくてポータル行けばいいわけだし。実際それを消費者は気が付いているから、不動産業者の集客はポータル頼みになっているわけだし。
まずは企業理念的なことから始めて、他社とどう違うのか、どう違う営業をするのかを立てていかないと、せっかく独立開業してもコンビニより多く雨後の筍のように毎年5000社も開業する多くの不動産業者に埋もれて潰れてしまいます。
こじゃれた人で、カフェやりたいとか雑貨やりたい人って世の中に多いでしょう?
不動産業者だったらそれだけで「ダメだろうな」とか「長続きしないな」と思っちゃうじゃないですか。
カフェも雑貨屋もありがちだしどこも似たようなもんだし「なんかしら差別化してそこにしかない何かがないとだめだろうな」って思うでしょ?
それ、不動産屋もまったく同じだから。いや、宅建業者は全国に12万社もいて店舗数はそれ以上、コンビニの数倍以上不動産屋あるんだから。だから年間5500社も廃業していくんだってば。
話まとめます。
【不動産業で独立・開業する人へのアドバイス。】
- 不動産業はたくさん起業してたくさん潰れていく業界、競争は過多で厳しい。
- ホームページどんなにうまく作ってもそれだけじゃ集客ない(足りない)。
- 集客するために、ホームページ以外でブログ/ツイッター/フェイスブックなどでこまめに情報配信しよう。
- 情報発信するために、ほかの不動産屋とは違う「なにか」をもって差別化しよう(経営戦略を見直そう)。
- ネットに悪いレビュー書かれないように、顧客満足を高める営業スタイルを確立しよう。
さいごに。
起業したら休みがないとか死に物狂いで働くとか、よく聞くかと思います。
確かに最初はそうなんですけど、そのうちそうでもなくなります。忙しいふりしてもあんがいのんびりしてますしそうでないとやっていけません。ほんとにぶっ倒れるくらいほんとに働くまじめな人もいますが、たいていは忙しいとかかっこつけて言ってるだけです。ある程度余裕をもってやらないと、カラダより精神がやられてしまいます。
借金してやるのは、A型気質の神経質な人は多分むきません。お金が足りない状況なんて幾らでもあるし、トラブルはいくらでも出くるしサラリーマンの時と違って誰も助けてくれず自分で全部処理しないといけないからです。
精神がやられると死んでしまいます。おおゆうしゃよしんでしまうとはなさけない。
会社のためにすすんで死んでくれる社員はいませんが、会社のために死ぬ経営者は多いです。リーマンの時とか見てきたでしょ?
ある程度大雑把にやりましょう。お客さんや取引先をだましちゃいかんが、どうにもならなかったら最後は開き直れ。
僕から言えることは、そんな感じです。
まだまだ暑いですが、がんばっていきましょう。
僕ね、いま関西にいることが多いので、関西まで来てくれたら起業相談乗りますよ。ただし居酒屋で、おごりでね。
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